VISION

2020 年は、1995 年1 月17日に発生した阪神・淡路大震災から25 年という節目の年です。
私は、その日を迎えるたびに「どんな災害であっても、せっかく生き延びた命を無駄に亡くしてはいけない、 「被災者の命を守る努力は災害にかかわる者の最大の使命である」という思いを新たにしています。
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足立了平 プロフィール

出身大学:大阪歯科大学 卒業年次:昭和53年
評議員・指導医・専門医・認定医:
日本歯科麻酔学会 評議員 認定医
日本老年歯科医学会 指導医
日本口腔ケア学会 評議員
日本有病者歯科医療学会 評議員
日本障害者歯科学会 認定医
日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士
診療内容:障害者歯科診療、顎関節治療、いびき治療、無痛治療、摂食嚥下障害治療、睡眠時無呼吸症候群治療

経 歴

●神戸市健康局 歯科専門役
●神戸常盤大学 客員教授

昭和53年に大阪歯科大学卒業後 歯科麻酔学講座入局
昭和56年に神戸市入職 中央市民病院、西市民病院を経て、平成20年より神戸常盤大学短期大学部 口腔保健 学科教授、KTU大学教育研究開発センター長などを歴任し、平成31年、大学退職に伴い4月より現職


現在は、神戸市長田区において「災害時医療介護提供協議会」のメンバーとして地域防災に注力している。

  • STORY

    2020 年は、1995 年1 月17日に発生した阪神・淡路大震災から25 年という節目の年です。私は、その日を迎えるたびに「どんな災害であっても、せっかく生き延びた命を無駄に亡くしてはいけない。被災者の命を守る努力は災害にかかわる者の最大の使命である」という思いを新たにしています。
    この思いは、今でこそ常識になった「大規模災害時の口腔保健医療の重要性」は神戸から発信されたものであり、原点だと思っています。当時は口腔ケアと肺炎の関係など知るよしもなく、肺炎予防に口腔ケアが有効であるという米山武義先生(静岡県開業)らの論文が『Lancet』に掲載されたのは震災から4 年後の1999年のことでした。

  • ACTION

     そして2004 年5 月14 日、神戸新聞朝刊に衝撃的な記事が掲載されたのです。災害に関連した内科疾患で高齢者が亡くなった関連死の1/4 が肺炎であり、私たちがあの時しっかり口腔ケアを実施していれば災害関連死は少しでも防ぐことができたのではないかと、自責の念にかられました。
    それ以後、私は平時からの高齢者に対する肺炎予防のための口腔ケアを普及させることが関連死を減らすことにつながると強調するようになりました。
     現在では、口腔ケアは術中・術後の合併症や入院日数の軽減にも寄与し、全身の健康との関連性など、歯科医療従事者だけでなく医療・介護関係者にも周知されてきています。医療連携が叫ばれている昨今、口腔ケアを含めた食べる支援が地域のなかで求められます。

PROFILE